病んでいる子を世話する母の心で
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医療費が高いメキシコでは相当数のメキシコ人が医療の恩恵を受けるのが難しい。安い医療サービスは時間が長くかかリ、質も良くないので、症状が重い場合には高いお金を出して治療を受けるしかないのが実情だ。そこで、メキシコシティー教会の聖徒達が特別なボランティアを行った。7月8日、チルパンシンゴのマルガリータマサテフエレス公園で催した「母の愛で、医療ボランティア」である。
医療界で働く聖徒達が自発的に「神様がくださったタラントンで母の愛を伝えたい」と、チルパンシンゴ市役所と協議し、今回のボランティアを計画した。1カ月前から、血糖及び血圧測定器等の医療機器を準備し、同僚の医師たちや市役所側からも助けを得た。
聖徒たちは「病んでいる子を世話する母の心で、患者が私と一つの家族だという心でボランティア活動に臨んだ」と言いながら、市民達の糖尿、貧血、高血圧等をチェックし、疾病予防のための健康相談を無料で行った。噂が広がって時間が経つほど、多くの市民達が集まって来た。簡単な医療相談も受けにくかった市民達は聖徒たちの手を握り、しきりに感謝の気持ちを伝えた。
チルパンシンゴ市役所はメキシコシティー神様の教会に感謝状を贈った。引き続きメキシコ人権保護協会と社会統合協議会からも感謝状が贈られてきた。チルパンシンゴ市役所家族健康部、ベアトリス・アダメ代表は「教会で実施する無料医療ボランティアは初めて」と、神様の教会がこれからも市民達の生活の質向上に寄与してくれるよう頼んだ。